在宅介護者のクオリティ・オブ・ライフと介護負担の評価 : Care Strain Indexと自己記入式QOL質問表改訂版を用いて
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概要
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64名の在宅介護者を対象とし, Care Strain Index(CSI)と自己記入式QOL質問表改訂版(QOIK-R)を実施した.CSIの内的整合性はα=0.70, 平均得点は3.9±2.8で, 各項目のうち, 「個人の計画が立たない」が最も多く, 「つい怒鳴る」が最も少なかった.CSIは介護者自身の健康度および患者の排泄障害と有意の関連があった.QUIK-Rの信頼性はα=0.88, 総計の平均は10.6±8.3であり, 健康群(3.3±3.5)と比べ, 不良だった.QUIK-Rは介護者の年齢, 人数, 続柄, 健康度および患者の寝たきり度, 言語了解度の有意の関連がみられた.CSIとQUIK-Rは介護負担度とQOLを評価するテストとして信頼性, 妥当性および臨床的有用性のあることが示された.
- 日本心身医学会の論文
- 2001-01-01
著者
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