ショウジョウバエ化学感覚受容機構の分子遺伝学的解析
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概要
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嗅覚、味覚の受容体遺伝子ファミリーの発見によって、化学感覚受容の神経機構の解明が進展している。ショウジョウバエでは、電気生理学的解析や、嗅覚受容体遺伝子の発現パターンの解析から、嗅細胞の匂い応答・受容体発現プロファイルが明らかになってきている。また、培養細胞発現系や突然変異体を用いた研究により、受容体とリガンドとの対応も徐々に明らかになってきた。さらに、バイオイメージング技法の適用により、中枢神経系における嗅覚情報処理機構について新たな知見が得られている。本稿では、ショウジョウバエの嗅覚について最近の研究発展を中心に紹介し、味覚情報処理機構研究への応用を論じる。
- 日本味と匂学会の論文
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- 匂いで害虫をコントロールする-性フェロモンかく乱剤による防除, 望月文昭・澁谷達明著, B6判, 156頁, 定価1,400円+税, フレグランスジャーナル社, 東京, 2012年12月, ISDN978-4-89479-226-5