3. ショウジョウバエの味覚と摂食行動の意思決定(<総説特集I>食べることの仕組み:分子・脳・学習-3)
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概要
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味覚情報は摂食行動の制御において重要である。しかし、味覚情報だけに頼って食べることは生体にとって必ずしも適切でないことがある。さらに、体内の栄養状態によって何をどれだけ食べるかを判断する必要がある。ショウジョウバエは、甘くないが栄養価がある糖を匂いと関連づけて学習できることがわかった。また、体内にアミノ酸が不足している時にアミノ酸に対する嗜好性を上昇させる。これはアミノ酸に対する味覚感度の上昇を伴っている。このように、体内の栄養センサーによって制御される神経修飾機構が摂食行動の意思決定において重要である。
- 2013-04-00
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- 匂いで害虫をコントロールする-性フェロモンかく乱剤による防除, 望月文昭・澁谷達明著, B6判, 156頁, 定価1,400円+税, フレグランスジャーナル社, 東京, 2012年12月, ISDN978-4-89479-226-5