医療的ケアを必要とする子どもたちの教育保障とその展望<動向>
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概要
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周産期医療や救急医療の進歩によって新生児等の救命率は向上した。一方で、障害が残り、いわゆる医療的ケアを必要とする児が、自宅で生活するようになってきた。1988年に東京都教育委員会が「医療的ケア必要児」の就学措置を「原則として訪問学級」とする見解を示し、学校教育における医療的ケアへの対応の問題が顕在化した。その後、教育現場での実践、諸団体、医療・福祉関係者の協力などによって地方自治体独自の取り組みが始まり、1998年には文部省(当時)の「特殊教育における福祉・医療との連携に関する実践研究」へとつながった。本稿では、「医療的ケア必要児」の教育問題が起きた社会的背景と従来の障害分類と異なる「医療的ケア必要児」の捉え方を明らかにするとともに、教育権保障に向けた取り組みの経過や現在の課題と展望について述べた。
- 全国障害者問題研究会の論文
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