下部消化管手術における SSI Surveillance とその効果

概要

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[はじめに]当科では2001年9月より surgical site infection(手術部位感染:以下SSIと略す)サーベイランスを行っており、それを基盤としてSSI減少のための best practice 作成を行っている。今回、サーベイランスの結果を報告する。[方法]当科教室内にICTをつくり、evidenceのある周術期管理マニュアル(best practice)を独自に作成してきた。それに伴い2001年9月から2003年9月までの期間に当科で、炎症性腸疾患を除く下部消化管手術を施行した患者を対象に、術後SSIの発生率を比較した。[結果]各期間のSSI発生率は結腸手術、直腸手術合わせてそれぞれ、I期9.9%、II期20.0%、III期8.3%であった。[まとめ]Surveillanceを行い、自施設の位置づけを認識し、evidenceに基づいた一般的な対策を行う事は急務であり、さらに自施設内での感染率を経時的に比較していくことにより自施設にあったbest practiceを作成する事は大変重要であると思われた。
三重大学の論文
2004-09-25