資源循環システムの構築と小売企業のグリーン・アライアンス戦略
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概要
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本研究は、食品残さの資源循環プロセスをグリーン・アライアンス戦略の視点で検討している。グリーン・アライアンス戦略は、長期的な視点で生産・回収・再資源化を統合することにより、生産システムの各段階で抱えていた廃棄物やリサイクルの問題を解決することができるからである。この問題点を解決するために、本研究ではワタミフードサービス(株)における「資源循環型リサイクルシステム」構築の事例を取り上げ、当該システムにおいて形成された消費・回収・再資源化段階を連携するプロセスを提示する。そしてそれぞれの段階において抱えていた課題とその解決のために取られた方策を論じる。これらの分析を踏まえて、食品残さの資源価値に着目した連携関係構築を意味するグリーン・アライアンスの展開は、「生物資源循環型ビジネスモデル」の形成をもたらすことを指摘している。
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