健康寿命に影響を与える慢性疾患と大豆食品摂取状況の日本と韓国3地域における調査研究
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概要
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高齢者の生活の質を高めるには,寝たきりの期間を短くすることが重要である。この自立期間の延長には,慢性疾患の予防と歯の健康管理が重要である。一方,慢性疾患の予防には食生活との関連が深いと考える。高齢者の活動性に影響を与える慢性疾患のひとつに骨粗鬆症がある。近年,大豆には骨からのカルシウムの放出を防ぐ非栄養素イソフラボンが含まれていることが明らかになった。そこで,骨粗鬆症を予防する因子として大豆に注目し,日本と韓国で予備調査をおこなった。慢性疾患と大豆の摂取状況との関連を分析した結果,大豆および大豆製品の低摂取群と高摂取群とのあいだで,O町(H県)では骨折の既往がある人,R邑(韓国)では腰痛,K市(韓国)ではいずれかの疾患を有する人において有意な差がみられた。以上から,今後の慢性疾患予防に大豆食品を組み入れることの重要性が示唆された。
- 2002-03-25
著者
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