障害者のライフステージに対応した地域歯科医療の確立と推進方法 : 寝屋川市の障害者地域歯科医療施策の推進事例から
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概要
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障害者は、多くの社会的ハンディを背負わされている。歯科医療の受診の制約もその一つである。国際障害者年以降、障害者の社会参加は促進されっっあるが、歯科医療の領域では身近な地域でいつでも、どこでも安心して歯科医療を受診できるという状況にはなっていない。そのため、障害者は受診できる遠隔地の専門歯科医療機関に通院せざるを得なかった。本稿では、この問題解決のために、障害者のライフステージに対応した障害者地域歯科医療の推進方法について検討してみた。この論の検証には、筆者が長年関係してきた寝屋川市の障害者歯科医療の整備及び推進の実践をベースにした。障害者のライフステージに対応した障害者地域歯科医療の整備。推進には、(1)行政主体の長期計画の策定、(2)行政と地域歯科医師会との政策レベルと実務レベルの運営組織の確立、(3)障害者専門医療機関(定点)の設置、(4)地域歯科医師会の専門性を発揮する重層的な運営組織の確立、(5)地域歯科医療ネットワークをコーディネイトする機能を障害者専門医療機関が有するようにする必要がある。
- 2003-03-25
著者
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