トマス・アクィナスにおける人間的行為の倫理性
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概要
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「行為の倫理性(moralitas actus humani)」は、倫理学の基本問題の一つである。倫理学は、人はいかに行為すべきか、すなわち、どういう行為が倫理的に善い行為か、の問に最終的な関心を抱くからである。本稿は、トマス・アクィナスThomas Aquinas (1225-1274)がこの問題についてどう考えていたかを検討しようとするものであるが、「倫理性」の理解は、「行為の構造(structura actus humani)」をどのようなものと見るかに根本的に依存せざるをえないので、まずこの点についてのトマスの考えを整理した上で、「倫理性」の問題に入りたいと思う。
- 長崎純心大学・長崎純心大学短期大学部の論文
- 1982-03-31
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