説得の論理の発達支援に関する一考察 : 異なる言語活動相互の関わりがもたらす学習成果の分析に基づいて
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概要
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学習者既有のことばの力を拡張するためには,さまざまな言語活動を融合させた関連学習が効果的であると筆者は考えている。そこで,「読むこと」を中心とした学習に「書くこと」に関わる学習を関連させた授業実践を行った。このうち,「書くこと」に関わる関連学習指導過程部分に,学習者の説得の論理の発達に資するどのような可能性が内包されているかを学習者の反応結果の分析に基づきながら考究するのが本稿の趣旨である。結果として,テクストそのものの読み取りを超えた関連学習部分の学習効果を高めるためには,本稿で指摘した三つの課題領域を具体的に見据えた上で,課題克服に向けた学習支援の方策を具体化し,説得の水準を高められるような必然的な状況に学習者が立てるような学習支援が必要だということが明らかになった。
- 広島大学の論文
- 2003-03-28