カロリーカウンターを用いた日常生活行動の改善への試み

概要

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本研究では、日常生活の行動記録をグラフで提示することが被験者への「動機づけ」にどのような影響を及ぼすかが検討された。健常者を対象として、総エネルギー消費量、運動量、歩数、身体活動パターンがカロリーカウンターを用いて記録された。測定は1st termと2nd termの二つの期間に分けられた。 1st termでは成人男性4名に、14日〜37日間カロリーカウンターを装着させ、測定結果のグラフは提示されなかった。1st termはさらに2期に分けられ、前半と後半の期間でカロリーカウンターを装着したことによる「過剰意識の効果」の有無が検討されたが、本実験ではその影響は見出されなかった。2nd termでは、1st term終了後に2名の被験者に目標値が設定され、測定結果のグラフを各被験者にフィードバックしながら68〜94日間記録された。1st termと2nd termを比較したところ、両被験者とも総エネルギー消費量、運動量、歩数のそれぞれの平均値は2nd termにおいて有意に増加した(p<0.01)。また、身体活動パターンにおいても両期間の間に明確な差異が確認された。これらの結果は両被験者に日常生活行動の変容が図られたことを示すものであり、カロリーカウンターによる測定結果のグラフを提示することが運動習慣獲得のための動機付けに有効に作用したものと考えられた。
2003-07-31

カロリーカウンターを用いた日常生活行動の改善への試み

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