神戸市経済の震災復興過程に関する計量経済学的研究 : 経済停滞要因のシミュレーション分析
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概要
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本論の目的は、観測期間を1975-1997年度の23年間とし、23サンプル時系列統計データに基づく変数総数34個、方程式数21本(内、推定式15、定義式6)から成る神戸市計量経済モデルを作成して、神戸市経済の震災復興過程を計量的に描写すると共に、バブル経済崩壊後の1991-1997年度について観測期間内の事後的予測シミュレーションを試みて、被災によるマクロ経済的損失額を計測し、併せて経済停滞の主たる要因を震災要因、構造要因、不況要因の3つに分類した要因別インパクトを計量的に明らかにすることにある。これらの結果、震災後3ヵ年間の、インフラ被害に因る被災損失総額は市内総生産ベースで2610億円(1990年度価格)と計測された。また1997年度時点における経済停滞の要因別割合は、震災要因18%、構造要因39%、不況要因43%と推定された。
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