モルモット小腸の蠕動反射とアセチルコリン放出におけるヘミコリニュウム-3の抑制効果
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概要
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モルモット小腸壁の伸展刺激により放出されるアセチルコリンと蠕動反射に及ぼすヘミコリニュウム-3の効果が調べられた。腸壁を縦走筋或いは輪走筋走行に伸展するとアセチルコリン放出や合成の増加が誘発されるが,この増強効果はヘミコリニュウム-3(10^<-6> 10^<-4>M)の処理により抑制された。また,ヘミコリニュウムは濃度に依存して蠕動反射を抑制した。コリン取込阻害薬によるアセチルコリン放出や合成或いは蠕動反射の抑制効果は外因性コリンの処置により選択的に拮抗された。以上の結果から,モルモット小腸壁の伸展刺激は壁在神経叢のコリン作動性ニューロンの活性化を誘発し,ついでアセチルコリンの放出や合成を促進するが,このアセチルコリンは蠕動の発現や維持因子として重要な役割を果たしているものと結論される。
- 1989-12-25
著者
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