臨床場面におけるインフォームド・コンセントについて看護師が感じている問題
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概要
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臨床場面におけるインフォームド・コンセントの実態をふまえて,看護師が感じている悩み,問題であると感じている状況を明らかにすることを目的に調査を実施した.その結果,情報提供は実施されていたが,それはインフォームド・コンセントの基本理念に基づく情報提供ではなく,患者の自由な同意も行われていない状況であった.看護師が患者を擁護する活動を展開するためには,情報提供の在り方についての工夫と同時に,権限をもたない看護師自身が同僚およびチームと管理者,倫理委員会などのサポートを得ることが不可欠になる.インフォームド・コンセントにおける看護師の役割は,患者が最善の医療を受けられるように調整すること,看護ケア実施にあたっては患者への説明,同意を得ること,の2つの責任があると考える.
- 秋田大学の論文
- 2003-10-31
著者
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