看護基礎教育課程におけるがん疼痛治療教育の検討 : 『がんの痛みからの解放 第2版』をテキストとして
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概要
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看護基礎教育課程の学生に,がん疼痛の緩和に必要な知識を教授する前提として,モルヒネに関する知識の確認を行った.その後にWHO方式癌疼痛治療法のテキストを用いて講義を実施し,課題レポートにより知識の変化および看護ケアに関する意識の変化を確認した.知識確認テストの結果は,[モルヒネの習慣性]と[モルヒネの使用量について]の正解率が低く,知識不足とモルヒネに対する誤解・偏見を示していた.課題レポートの内容からは,講義を通して[痛みとモルヒネに関する知識]を習得したが,[痛みのある患者の看護ケアに関する意識]の変化は明確になっていないことが読みとれた.痛みのある患者の看護ケアには,除痛が必須のことであり,そのためには痛み治療に関する正しい知識を,基礎教育の段階から教授することの重要性が明らかになった.
- 2003-03-31
著者
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