クローン病患者の生活体験の一考察
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概要
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慢性疾患患者の看護において,病みの軌跡の概念が重要だといわれている.病みの軌跡を理解し,適切な管理をすれば,病気がコントロールされると考えられている.本症例は,クローン病の初期の段階において,クローン病患者に面接を行い,病みの軌跡を明らかにした.その結果,患者は,再燃の経験を繰り返していないことから病気を直視できず,社会との接触を避け,「病気を隠す」という療養行動をとり,夫に依存しながら病気を乗り越えようとしていた.今後,患者の病みの軌跡は変化するものであり,看護者は,患者との対話から,慢性疾患と共に生きるプロセスの段階を捉え,病みの軌跡に沿いながら支援するという課題が残った.
- 2003-03-31
著者
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