ういろう(外郎)ブランド考 : 日本流通マーケティング史序説
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
歌舞伎十八番のうち「外郎売」は,「ういろう」を売りさばきながら,仇討ち相手を探すという筋立てで,セリフの中に,商品名,商品の効能を分かり易くしたコピーを仕込んでいる。ういろうは当初万能薬として、またその後に和菓子名ともなって,広汎に普及したが,その名称について,ブランド資産保護の立場から,最近になって裁判になった。しかし誰もが知っている菓子の名,いわば普通名詞と常識的に認知されている現状で,固有名詞であると主張をした原告は敗訴した。ういろう(外郎)を課題とした時,ブランド管理はどうあるべきなのか,また,裁判事例からは「庇を貸して母屋を取られた」のか,「マーケティングに秀でたものが勝った」のか,興味ある関係がみられる。
- 2003-02-15
著者
関連論文
- ういろう(外郎)ブランド考 : 日本流通マーケティング史序説
- 小売業態の一盛衰過程 : アメリカのDSをめぐって
- 営業担当者パーソナル・セリング考 : 比較マーケティング史序説
- よろず屋小売業態考 : 日本流通マーケティング史序説