戦前期朝鮮・台湾における邦人酒造業の展開
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概要
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旧植民地における近代的な酒造業の展開は,旧植民地の経済構造及びその発展段階に照応し,日本の酒造政策及び内地酒造業の発達段階と密接に関連してきた。わが国における近代酒造業の全体的・地域的展開を考える上で旧植民地における日本人による酒造業経営の実態解明は重要である。旧植民地では一部の民族資本の展開が見られたものの,近代的な酒造業の主動部門はこれら邦人酒造業の発展過程と地域的差異及びその地域的諸条件の解明は重要である。結果的に,わが国の近代酒造業にとって朝鮮・台湾酒造業の存在は,排他的市場,排他的原料供給という面では直接には貢献が少なかった。そのため関東州,満州などへの進出が選択されることになった。
- 神奈川大学の論文
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