倉橋惣三の幼児教育論と知的障害教育における生活中心教育論の比較検討(III) : 中心的活動と長期的な生活の計画
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概要
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倉橋惣三の幼児教育論と知的障害教育における生活中心教育論について、子どもの生活の中心的活動のあり方、さらに毎日の中心的活動の積み重ねとしての学期・年間等の長期的な生活のあり方を検討した。子どもの中心的活動の計画として、倉橋惣三が主張する誘導保育と生活中心教育における生活単元学習をあげ、これらについて、以下を示した。(1)一定期間の生活を、主題やテーマに即してまとまりのある生活とし、その発展を図るという特質を共有する。(2)まとまりのある一定期間の生活を積み重ねながら、学期・年間等の長期的な生活を計画することを大切にする点で共通する。(3)年齢(発達)段階の低い子どもの取り組みに関して、計画開始の時期や活動期間の問題等の判断で相違が見られるが、これは、両論が対象とする子どもの様子の相違によって生じていることと思われる。これらを考慮し、障害幼児教育の場での、子どもの中心的活動の計画、学期や年間の教育計画(保育計画)の立案を行うことは、望ましい障害幼児教育実践の展開に示唆するところがあることを述べた。
- 植草学園大学の論文
- 2002-03-29
著者
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