子どもの対人関係を支える : つなぎ手としての教師の役割
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概要
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不登校を体験した子どもたちへの援助を続ける中で、筆者自身が体験した子どもと過ごした日常生活の事実に基づいて、子どもたちの発達を援助する大人の役割について問題提起したい。不登校を体験した子どもたちの発達援助を行う機関として、旭川市には情緒障害学級と適応指導教室がある。情緒障害学級(通称不登校学級)には、子どもたちが居住する地元の在籍校で不登校を体験した子どもたちが通学している。不登校のきっかけとなった理由の多くは、友人関係や教師との関係をめぐる問題であり、子どもたちの多くは対人関係において自信を喪失し、自己否定感情が強い場合が多い。子どもたちの成長に向けて寄り添う発達援助者としての教師の役割や、一人ひとりの教師がチームアプローチを通じて子ども同士や子どもと大人、子どもと社会との「つなぎ手」としての機能を担っていることについて事例を通じて報告する。
- 北海道教育大学の論文
- 2003-02-05