子供たち一人一人が満足感、成就感を持てるような学習へ : 「ダンダンつくろう!ダンボールで作ろう!!」 : 特殊学級での教育実践
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概要
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本学級は、旭川市立大有小学校の知的障害学級(松かさ学級)である。在籍児童は4名で、子供たちの障害は多岐にわたり、重複している児童が多い。しかし、子供たちは毎日元気に登校し、お互いに認め合いながら日々成長している。さらに今年度より新設された肢体不自由学級(わかくさ学級)に在籍する児童も知的障害を併せ持っていることから、合同学習という形態で共に学習する機会が多い。児童の多くは校区外から通学しているため、通学は主に保護者の送り迎えである。保護者の学級への理解・協力体制はしっかりとしており、多くの学級活動において協力していただき学級の大きな力となっている。また、毎年、教育大学特殊教育特別専攻科の学生が研究のために来校し、教員・学生、お互いに学習しながら子供たちの教育に携わっていただいている。ここでは、本年度学級で実践した「ダンボールを使った家づくり」を報告する。ダンボールを使った教育活動は生活科などでよく実践されまた障害児教育においては本年度の実践障害児教育などでも色々な形で紹介されている。その実践の多くは「みんなの力を合わせて」「楽しく」ということが主目的でであると推察されるが本学級での取り組みは一人一人に成就感.達成感を味わわせたいということから取り組み方も若干違うと考える。もちろん、子供同士の相互作用は期待しているが、それよりも一人一人が常に見通しを持ちながら作品づくりに没頭できる学習をと願って構成した単元である。本単元は平成14年度大有小学校教育実践研究発表会で授業を公開している。
- 北海道教育大学の論文
- 2003-02-05
著者
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松田 恭子
北海道教育大学特殊教育特別専攻科
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小森 信幸
北海道教育大学特殊教育特別専攻科
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岩出 幸夫
旭川市立大有小学校
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郡司 竜平
旭川市立大有小学校
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若生 麻弥
北海道教育大学特殊教育特別専攻科
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