固定電話と移動電話の競争 : 新旧サービス間の代替とその政策的合意
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概要
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日本の移動体通信市場は、ここ数年急激な変化を見せている。携帯電話市場の競争は、料金競争からデータ通信や音声品質の差別化を含むサービス競争に移行しつつある。また携帯電話料金の低廉化はポケベルの成長の余地を奪い、同市場の縮小を招いている。PHSも携帯電話市場にシェアを奪われたが、都市部でのデータ通信サービスで生き残りを図っている。これらのサービスも数年後にはIMT2000のサービス開始によって大きな影響を受けるものと予想されている。このような携帯電話の普及は、既存の加入電話との代替による要素が極めて大きいと考えられる。しかし、上記のような携帯電話と加入電話との代替が普遍的なものであるかどうかは疑わしい。例えば、米国の場合には、日本よりも低廉な加入電話料金が携帯電話の普及を抑えている可能性がある。本研究では、日本と米国の携帯電話市場の比較によって、携帯電話と加入電話の代替性の有無を定量的に分析することを目的とする。特に、料金水準と料金制度の相違が両国の市場にどのような違いをもたらしたのかを検証する。
- 岩手県立大学の論文
- 2001-12-31
著者
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