富山県沿岸に於ける海水諸性質の季節的変化の調査について(第1報)
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概要
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I have researched the seasonal change of the properties of the sea-water on the next placesof Toyama Bay; Himi, Yokata, Uozu, Ishida, and Tonami. These places stand approximatelyequi-distance each other. The date and time of sampling are at definitely period of everymonth as possible. The factors of properties of the sea-water researched are specific gravity,pH, salinity, Water temperature, its atmospheric temperature.The conclusion is as follows ;-- 1) specific gravity : April has the lowest value and December has the highest value. 2) Salinity : April has the lowest and December has the highest value. 3) pH : approximately the same value at all those places. 4) Temperature of sea-water and its atmosphere are that February has the lowest valueand August has the highest value. The value viewed distinctly is approximately definite. 5) Through out year the mean to temperature of the sea-water is about 17℃ and of theatmosphere is about 15℃. 6) The stream of rivers influenced upon the pH of the sea-water at Ishida and Uozu.資源乏しい我国に於ては四面環海の海洋資源の有効適切な利用は最も重要な問題の1つであり,我々はその研究調査には絶えず畄意せねばならないと思う。本邦の製塩業は由来,気候風土の関係上,主に瀬戸内海前岸に限られ煎熬法なる我国独特な方法が発達し随って,この方面の海水の性質については可成り調査が行われてゐるが日本海沿岸地方のそれについては余り省えりみられていない様である。所が終戦直後は工業塩は勿論,食用塩にさえ堪だしい棋乏を見,たまたま石炭の不足と共に余剰電力の利用から所謂,電気製塩や自給製塩業が大小こもごも全国海浜各地に勃興し乱立の頃向にあったが何れも早急の設備方法によったものが多くその後の経緯は御承知の如く現在はその大部分は影をひそめた情勢である。筆者は昭和廿一年,台湾より帰国したが彼地で若干この方面にも関係したため,かかる件に関心し日本海沿岸地方の1つとして当富山県沿岸海水の性質につき調査したく文部省科学研究費により首題につき昭和22年4月より翌23年3月迄の一年間,研究し短期間であったが一応次の結論を纏めて之れを報告する事にした。
- 富山大学の論文
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