明石川流域の地下水に関する研究
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概要
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1. 明石川とその支流によって囲まれる丘陵は, 主として, 大阪層群の下部に属する明石累層によって覆われている。2. 明石累層は砂れき層の間に粘土をはさむが, 良好な帯水層を形成している。基岩は, 南北に対し船底形をなし, 地下水の包蔵量は, 大きい。3. 丘陵斜面と平野部の浅層地下水は, 浅井戸によって農家の飲料水などに利用されているが, 深層地下水は, さく井によって, 主として農業用水に利用されている。4. 明石川とその支流には, かなり多量の地下水が流出しているが, 主として浅層地下水である。農業用水の有力な水源をなしている。5. 帯水層の深さが, 深い程, また地下水の透過路長が, 長くなる程, HCO_3′のmeの百分率が, 増加するが, 表流水とため池の水との間には, ほとんど水質に大きな変化がない。6. この地区の地下水には, 一般に全鉄の量が高く, 飲料水に適しないものが多い。7. 一般にCI′の量が多く, 明石海岸に近づくにしたがいこれが増加するが, 明石市内においては, 海水の混入が認められる。8. 繁田におけるさく井の揚水試験の結果, 透水量係数, 透水係数および貯留係数は, おのおの8.78×(10)^<-4>m^2/sec2.61×(10)^<-5>m/sec, および5.93×(10)^<-5>である。
- 神戸大学の論文
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