措置制度・利用契約制度の権利論的検討(<特集>社会福祉政策の動向と障害者の権利)
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概要
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社会福祉基礎構造改革における措置制度の関する論議を踏まえて、権利保障の視点から利用契約制度について検討した。基礎構造改革における措置制度廃止論の主張も、また公的責任を守る立場からの措置制度擁護論の主張も、利用者の権利性については未整理なまま論議が展開されてきたと考え、まず措置制度の問題点としてその論点となった利用者の「権利性」と「選択性」の検討を行った。その結果、利用者の「権利性」を「福祉サービスを受ける権利」「福祉サービスの選択する権利」「最適な福祉サービスを受ける権利」の3つに整理した。そのうえで社会福祉法にもとづく利用契約制度は、これら「3つの権利」を保障するものになり得るかの検討を行った。
- 全国障害者問題研究会の論文