女子高校生の進路意識についての研究
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概要
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女子高校の1年生から3年生までの生徒378名を被験者として,進路意識についての調査を行った。主な結果は以下の通りである。(1)進路決定時に相談した相手がいる者は,就職希望者よりも進学希望者の方が多く,最も多かった相談相手は両親であった(特に母親)。友達や先生は学年の進行に伴い,多く選択されるようになる。(2)進学希望の理由としては「知識や技術の習得」「資格の取得」「就職時の有利さ」等が重視され,就職希望の理由としては「社会人としての早期自立」が重視されていた。(3)就きたい職業の選択理由としては,進学希望者では「やりがいのある仕事」「興味,関心がある」を,就職希望者では「興味,関心がある」「自分の好みに適合」を多く選んでいた。(4)就職についての様々な不安は存在するが,職業に就くための努力や進路成熟は,学年の進行と共に深まっていく。(5)文章完成法による進路意識の分析では,進路を決定することは先のことであり,決定に際しては自分自身が最も頼りになること,社会に出ることは独立・自立することや大人になること,と捉えていることがわかった。
- 岩手大学の論文
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