子どもにとって「学校」とは何か(2)
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概要
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拙論は、岩手県胆沢郡胆沢町教育委員会の依頼によって1989年夏から秋にかけ、駒林、長江好道、藤沢建二、新妻二男(岩手大学教員)が行った「胆沢町教育課題調査」の筆者担当分に基づいて書かれた拙論・「子どもにとって“学校”とは何か(1)」(『岩手大学教育学部年報』第50巻第2号、1991.所収)の続報である。この調査の筆者担当分の課題は「“学校化社会”化が加速的に進行している状況の中で、胆沢町の小・中・高校生はどのような学校体験の履歴を積み重ねているか、この体験に基づいて彼らの中に学校・授業についてのどのような実感が出来上がっているか?総じて、子どもにとって“学校”とは何か?」という疑問を明らかにすることであった。前報では、今日の子どもの生活構造の変化と学校教育の現状とに対する私の理論的スタンスを論述し、子どもの学校(授業)体験・実感についての先行研究を概観した(Ⅰ.「“学校化社会”における、学校教育の現状と子ども II.子どもの“学校(授業)体験、実感”の研究)。また、「胆沢町教育課題調査」の結果の一部を論述した(III.胆沢の子どもの学校体験・学校実感 - 調査結果とその分析 1.小・中・高校生の広範な層に浸透する不登校感情 2.学校生活の「充実」 - 実感レヴェルと願望レヴェル)。なお、質問項目番号、表番号は第1報からの通し番号にした。
- 岩手大学の論文
著者
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