在宅慢性肺機能障害患者の実態調査

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概要

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在宅慢性肺機能障害患者23名を対象に年齢，性別，疾患名，Hugh-Jonesの息切れ分類（以下H-Jと略す），社会資源の利用状況，ADL，外出状況，症状，呼吸理学療法の経験の有無，生活の満足感，地域ケアについてアンケート調査を行なった．その結果ADLは自立している患者が大半であったが，外出回数は少なく，外出目的もほとんどが通院であった．介助者の大半が高齢であり，高齢化社会において介助者が介護される可能性も少なくなく，社会資源の十分な活用が必要と思われる．　外出を困難にする理由として息切れがあり，入院中からの患者・家族に対する指導や呼吸器教室などの地域活動への理学療法士の積極的な参加が，患者の受容の促進，家族の理解および協力を得られるようになり，QOLの向上へつながるものと考えられる．本調査結果は，慢性肺機能障害患者の在宅ケアの重要性を示唆するものであり，今後の我々の課題でもある．

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