気管支肺異形成の患児に対する呼吸理学療法の経験-右中・下葉肺切除術後,漏斗胸術後-
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概要
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本症例は気管支肺異形成(以下BPD)で右中・下葉肺切除術,漏斗胸術後,感染による急性増悪をくり返し,日常でも呼吸困難感による運動や行動範囲の制限を受けていた.この患児に ①漏斗胸術後の矯正状態の維持・改善 ②運動能力(持久性)やQOLの向上 ③感染予防 を目的に理学療法を行った.胸部再陥没の改善は見られなかったが,訓練を開始してからは急性増悪は少なくなり,歩行距離や歩行時間が延長し持久力の改善が見られた.慢性呼吸不全となるBPDに対して早期に自己管理や運動指導をすることで急性増悪の危険性を少なくする事ができ,活動範囲が広がると考えられる.
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