三重県須賀利地先の海藻植生
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The algal flora and coastal environment were investigated at 12 stations around the coast of Sugari, Mie Precture in May 2000. The number of species identified was 83 including 13 species of Chlorophyta, 26 species of Phaeophyta and 44 species of Rhodophyta. Considering the distribution of algal flora in this area, we could differentiate 2 areas, i. e. inner sea and open sea areas. In the inner sea area, a lot of species of Phaeophyta and Rhodophyta grew and extended from inner sea area to open sea area. Tne open sea area was characterized by dense Sargassum specics, dominated by S.okamurae and S.micracanthum. These characteristics of algal flora and their distribution in this area seem to be attributed to wave velocity, water motion and predation by sea urchins and other marine organisms.2000年5月に尾鷲市須賀利地先の12地点において海藻植生,海岸線の状況について調査を行った。採集された海藻は緑藻綱13種,褐藻綱26種,紅藻綱44種の計83種であった。海藻植生から考察した結果,須賀利地先は内海域,外海域の2つに区分された。内海域の海藻相は豊富で,外海域にまで広がっていた。外海域の海藻相は,トゲモクやヒラネジモクが優占するガラモ場が広がっていた。須賀利地先の海藻植生やその分布は波浪条件や波の動き,藻食動物の摂餌活動が影響していると考えられる。
- 三重大学の論文
著者
-
森田 晃央
三重大学生物資源学部
-
阿部 真比古
三重大学生物資源学部
-
阿部 真比古
三重大学大学院生物資源学研究科
-
橋本 奈央子
三重大学生物資源学部
-
阿部 真比古
水産総合研究センター西海区水産研究所
-
阿部 真比古
独立行政法人水産大学校生物生産学科
-
橋本 奈央子[他]
三重大学生物資源学部
関連論文
- 三重県早田浦の海藻植生
- 三河湾三谷町地先におけるアマモの光合成特性
- 現存量法を利用したアマモ群落の生産力推定
- 三重県松名瀬沿岸におけるアマモ群落の構造と季節変化
- ATP6遺伝子に関連したミトコンドリアDNA部分塩基配列を用いた変種オオバアサクサノリ Porphyra tenera var. tamatsuensis の判別について(予報)
- 三重県須賀利地先の海藻植生
- アマモ種子の水中での姿勢と発芽の関係
- 光質が異なるLED照射下での緑藻スジアオノリの生長と光合成
- アマモ実生の胚軸毛の発達と固着力の関係
- 下関市立しものせき水族館海響館オープンラボ「海藻おしばアート」開催記
- 沖縄県宜野湾市にて採集したツクシアマノリ葉状体の形態的特徴と分子生物学的解析
- 三重県英虞湾立神浦におけるコアマモ群落の構造と季節変化