『日知録集釋』註釈 [第四回]上
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概要
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通行本の『日知録』、すなわち潘耒(一六四四~一七〇八)の編に係る三十二巻本および黄汝成(一七九九~一八三七)撰『集釋』、の巻十九から巻二十一にかけての三巻八十七条は、さながら「藝文」論争集とでも命ず可き趣きをもつ。文章(巻十九)・史事(巻二十)、風雅(巻二十一)に関する論議が、論者顧炎武(一六一三~八二)の狷志もあらわに、積み重ねられて行くからである。そうして、この〈論争集〉の劈頭に配された《文須有益於天下》《文不貴多》両条こそは、当代「文學(文章および學問)」に対する顧炎武の態度表明(マヌフエスト)なのである。通行本『日知录』(即是潘耒编辑的三十二卷本以及黄汝成撰著『集释』本)中之自从第十九卷至到第二十一卷起部分、乃可称为一部”「艺文」论争集”。因为它是由于文章论(第十九卷)・史事论(第二十卷)・风雅论(第二十一卷)构成的、而且它的冒头两条《文须有益於天下》《文不贵多》就是顾炎武对于当代「文学」界表明的自我态度罢了。
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