<原著論文>ラット胚仔心室筋細胞のナトリウム電流の特性
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概要
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ラット胚仔の単離心室筋細胞からNa電流を記録し,胚仔期のNaチャネルの性質を調べた。テトロドトキシン感受性のNa電流は-45mVV付近から内向きに流れ始め,振幅は-15mVで最大となり,+50mVで方向が逆転した。m^3hモデルから求めた活性化(m)及び不活性化(h)曲線の半値膜電位はそれぞれ-33mV,-49mVであり,これらの値は成熟ラットの心室筋と比べて15〜40mVだけ脱分極側に変位していた。静止電位の浅い胚仔期心筋においては,このNaチャネル特性の違いによって,Na電流に依存した活動電位が発生し得ることが示唆された。
- 順天堂大学の論文
- 2003-03-29
著者
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