<原著論文>女子学生の月経周辺期の変化の特徴
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概要
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本研究は女子学生の月経周辺期の変化の特徴を,異なる測定用具を用いた一連の研究結果から明らかにすることを目的としている。研究参加者は18-22歳の一般女子短大生および看護系短大生であり,1999年4月から2001年4月までに行った6回の調査結果をもとに,女子学生の月経周辺期の変化を分析した結果,以下の特徴が明らかになった。1.月経周辺期の変化はネガティブ変化とポジティブ変化に分類され,ネガティブ変化は精神的変化,行動の変化,月経前の変化,月経困難に伴う変化,日常的変化に分類された。2.月経周辺期の行動の変化は精神的変化に付随することが多かった。3.月経前のみに変化があるものは少なく,月経前月経期ともに変化の程度が強いものが多かった。4.月経周辺期の変化項目を自己選択とした回顧的測定では,中等度以上の変化を訴える率は少なく,また変化の種類にも違いが見られた。5.月経周辺期の変化の即時的測定では,回顧的測定に比較し精神的変化が多かった。6.一般女子学生と看護学生の比較では,ネガティブ変化・ポジティブ変化ともに看護学生に変化の程度が高かった。
- 2003-03-29
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