妊産褥婦の精神身体症状の変化とその関連要因 : Zung抑うつ尺度を用いて
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概要
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妊産褥婦はさまざまな不安を抱き, その発現にも多くの要因が考えられる.Zung抑うつ尺度を用いて, 妊娠中期, 産褥4日, 産後1か月に発現する精神身体症状とその関連を明らかにする目的で, 40名に縦断的調査をおこない, 次の結果を得た.1.妊婦・褥婦は身体症状を主症状とする.2.妊娠期と産褥期の精神身体症状には相関が認められた.3.妊産褥婦が発現する精神症状と身体症状には相関が認められた.4.精神身体症状の発現に関係が認められたのは, 妊娠・出産の体験の有無, 家族構成であった.以上のことから, 妊娠期に発現する精神身体症状から, 産褥期のそれを予測することは可能である.そして, 家族などの支援を受けて, 身体症状を早期に発見し, 軽減できれば, 精神症状の発現を予防することができるといえる.
- 川崎医療福祉大学の論文
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