短期集中内観が奏効した身体化障害の1例
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概要
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目, 耳, 歯, 首, 肩, 手の痛み, 喉の異常感覚, 排尿障害といった多発性の身体症状が9年間持続し, その間, 失神や運動麻痺などの解離性症状が散発性に出現し, 治療歴として頻回手術や薬物乱用などがみられる50代の身体化障害の女性に, 短期集中内観を行ったところ, 身体症状は著明に改善した.集中内観後の治療者・患者関係は, 治療者を尊敬する一方で安心して何でも話せるという, 穏やかで安定したものとなった.内観療法が奏効した要因として, 連続15時間の集中内観を行い, 面接は1.5時間おきに合計11回という濃厚な治療構造であったこと, 主治医が内観の導入から面接まで全て一人で担当したことなどが考えられた.また, 内観導入までに治療者・患者関係がある程度確立していたこと, あらかじめ患者が自発的に内観テープを聞いていたこと, 患者が自発的に集中内観を希望したことなども奏効要因として考えられた.
- 川崎医療福祉大学の論文
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- 精神療法と医療福祉(医療現場と医療福祉)