日々の暮らしにみる緘黙の知的障害者への行動変容的アプローチ
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概要
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行動変容的アプローチは, 施設現場で十分な理解をえていない.行動変容技法は, 報告される事例にみられる諸条件の厳密な統制の困難さやなじみのなさ, また, 報酬や罰といった専門用語への反発から, 特殊なものとうけとめられている.ある緘黙の重度知的障害者の事例をもとに, 今回の報告は, 強化にかんする専門的概念を除けば, 行動変容的アプローチが, 施設現場ではごく日常的なかかわりにすぎないことを事例で示し, 正の強化によるかかわりこそが必要であることを提言するとともに, あわせて負の強化の有害性を示唆するものである.
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