<原著>Thomas Hardy の Jude the Obscure における Sue Bridehead の心理分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
『日陰者ジュード』(Jude the Obscure)はThomas Hardyの最後の小説である.出版当時は, ビクトリア朝社会でタブー視されていたsexualityをテーマにした問題小説として非難・排斥された.しかし現代では, 20世紀sexual liteatureの先駆者的存在と位置付けられている.この小論では, ヒロイン・スー(Sue)に焦点をあて, 彼女の男女両性的優しさから引き起されるsexual ambivalenceの狭間で, 心理的葛藤に翻弄され, 挫折していくプロセスを分析する.合わせて, ビクトリア朝社会の因習とキリスト教を嫌悪し, liberalismを要求する'NewWoman'として登場したはずのSueが, 最終的には, その因習とキリスト教に回帰せざるを得なかった事情を考察する.
- 川崎医療福祉大学の論文
著者
関連論文
- 「夜明けの生と死」他数篇の詩にみるハーディの生死觀
- 大学入試における選抜方法についての研究
- Thomas Hardy の詩 "The Chosen" に描かれた理想の女性像
- ブラウニングとハーディの Murder Poem 二篇 : 「愛と死」についての一考察
- 『ダーバヴィル家のテス』におけるヒロイン・テスのカタストロフィの原因について
- Thomas Hardy の小説に表現されたsexual metaphor について
- Thomas Hardy の Jude the Obscure における Sue Bridehead の心理分析
- ハーディのThe Hand of Ethelbertaにおける女性像