儒家思想と道徳教育
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は, 道徳教育研究を儒家思想に求め, その関わりを論ずるものである。孔子, 孟子, 荀子の儒学は2600年来, 東アジアの漢字文化圏の道徳理念の形成に大きく影響を及ぼしてきた。戦前, 日本の教育勅語には儒家思想が多く盛られている。ただ, 「忠」の解釈には違いもあったが, おおよそ日本国民の血となり, 肉となって, その精神文化を支えてきた。戦後はその「忠」の行き過ぎを正してきた。そして近年にみる道徳の頽廃をどう考えるかが, 道徳教育研究の大きな課題でもある。儒学では, 孔子の仁・忠恕と孟子の仁義・性善説が主として語られるが, 荀子の礼から発展した法規則は, 孔孟思想の偏りを正して, さらに一歩進めたものである。本論はこれを検証する紙数がなかったので, 後日の研鑽に委ねたい。なお, 四書の中の『大学』一書の「格物・致知・誠意・正心・修身・斉家・治国・平天下」の八徳目は, 世界のどの哲学にもみられない最高の智恵である。
- 川村学園女子大学の論文
著者
関連論文
- 客家の傑出した人物に関する研究
- 客家の宗族社会に関する研究
- 中華民国(台湾),米,英と日本における教員の現職教育に関する研究
- 儒家思想と道徳教育
- 社会変動における家庭と学校とコミュニティ
- 客家の傑出した人物に関する研究
- 客家の女性,歳事習俗と信仰に関する研究
- 客家の女性,歳時習俗と信仰に関する研究
- 客家の宗族社会に関する研究