職場コミュニケーションにおける問題点の検討
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概要
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近年,職場におけるリスニングやメンタルヘルス対策といった活動の重要性が理解され始め, 産業精神保健サービスを提供するEAP(Employee Assistance Program)が注目されるようになってきた.EAPの重要な活動のひとつであるリスナー研修の目的は, 管理監督者自身が上司としての自分を振り返り, 部下の話を聴く態度を養い, コミュニケーションを円滑にすることで, 職場の快適化・生産性の向上を計ることにある.本研究では, リスナーとしての資質の修得過程をフィードバックするための「応答態度診断テスト」の作成を目指している。まず本稿では, 各種職場の管理・監督者を対象に調査を実施し, 日常の職務場面の中で職場の上司・同僚・部下とのコミュニケーションにおいて困難を感じると認知された場面についての基礎的資料を収集し分析を行なった.これによって, 「応答態度診断テスト」の刺激として提示するコミュニケーション場面を抽出するためである.分析の結果, 対応が困難とされた場面の多くは, 管理・監督者のリスナーとしての資質が向上すれば改善される可能性が大きいものであり, リスナー研修の有効性が示唆された.
- 名古屋文理大学短期大学部の論文
- 1999-03-31
名古屋文理大学短期大学部 | 論文
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