性格別にみた親子関係と自我確立の関係 : 女子短大生とその親
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概要
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自我の形成は個体の素質的要因と環境要因との相互作用によって決定される.今回の研究の目的は環境因子としての親子関係と子の自我確立との間の関連が個体の素質的要因(今回は性格)の差異如何にかかわらず一定の関係を示すのか, それとも差異の影響を受けるのかをみることにあった.結果としては, 性格の差異が親子関係と子の自我確立との間の相関に少なからず違いを生じさせることが分かった.<内向性群>と<神経症的傾向なし群>は両者の間に相関関係があり, <外向性群>と<神経症的傾向あり群>では相関がほとんどなかった.これは父-子関係, 母-子関係のいずれにおいてもほぼ同じ結果であった.以上のことは, 親子関係と自我確立との関係をこれまでの研究結果のように素質的要因を考慮せず一律的に論ずることに問題があり, もっときめの細かい研究が必要であることを示した.
- 名古屋文理大学短期大学部の論文
- 1997-04-01
名古屋文理大学短期大学部 | 論文
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