<原著>岐阜県下の環境放射線の調査
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概要
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放射線測定器(NaI(Tl)シンチレータ)を搭載した事で, 県下の国道ならびに主要な県道を走行すること(カーボーン・サーベィ)によって大地に由来するガンマ線を計測した。また, 同時に使用した携帯用の簡易気圧計による気圧測定結果から宇宙線強度を推定した。調査にあたり検討した事項は, 車の遮蔽効果, 道路舗装の効果, 降水の影響, 崖・トンネルの影響の除去である。今回は, 車による放射線の遮蔽効果が38%程度あったほか, 道路の舗装と裸地の違いおよび降水による放射線の高まりは無視できた。また, 崖・トンネルについてはそこに入る前と出た後の値を用いた内挿法から推定した。これらのデータから県下における空気の吸収線量率を算定し, 地表ガンマ線およびそれに宇宙線を含めた値として, 平均値は各々53.0±6.4nGy/h, 83.5±7.6nGy/h, 最大値は蛭川村で73.9nGy/h, 106.3nGy/h, 最小値は谷汲村で40.7nGy/h, 69.9nGy/hを得た。
- 岐阜医療科学大学の論文
- 1994-03-31
著者
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杉野 雅人
群馬県立健康県民科学大学
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森内 和之
岐阜医療技術短期大学診療放射線技術学科
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下 道國
岐阜医療技術短期大学診療放射線技術学科
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下 道國
藤田保健衛生大学衛生学部
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湊 進
名古屋工業技術研究所
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下 道國
岐阜医療技術短期大学
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杉野 雅人
岐阜医療技術短期大学診療放射線技術学科
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オブライエン ケラン
北アリゾナ大学
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森内 和之
岐阜医療技短大
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