トランスポゾンの導入によるXanthomonas oryzae pv. oryzaeの弱病原性突然変異株の分離とその性質
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概要
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Xanthomonas oryzae pv. oryzae T7174R系統(T7174R由来でリフアンピシン耐性)のDNAにトランスポゾンを挿入することにより,親和性イネ品種に対する病原力が低下した突然変異株を5株得た。これらの突然変異株を品種金南風に接種した場合の病班長はT7174R株を接種した埴合に比べ62〜96%短くなった。これらの突然変異株のin vitroおよびin plantaにおける増殖能力を比較すると,T7174R-5D4株はin plantaではT7174R株と同様に増殖できたが,in plantaではかなり増殖能力が低下しており,道管内での移動能力の低下が主因と考えられた。 T7174R-7H3株はin vitroとin plantaのいずれでもT7174R株に比べ増殖能力が劣り,増殖能力の低下そのものかが病原性の低下の原因と考えられた。 T7174R-12B12株はin vitroとin plantaのいずれでもT7174R株とほぼ同程度に増殖できた。これは,増殖能力や道管内の移動能力以外に病原性に必要な要素があることを示唆していた。
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