科学研究費の採択状況に見る法学分野の研究動向分析
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概要
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人文・社会科学分野の計量的研究動向研究の方法論は、未だ確立されたものはないが、本稿では、研究成果を計量するOutput指標に代えて、研究の資源投入指標(Input指標)である科学研究費の採択課題状況(採択金額及び採択課題数)について分析を加え、法学分野の計量的研究動向分析を試みた。 この分析結果によると、政治学の研究動向は他の分野と特異であり大きく進展している。また、国際関係の緊密化・複雑化や技術革新の進展などを背景として、国際法学、知的所有権法といった新しい分野の研究が進展してきている。基礎法学、社会法学の分野は研究ポテンシャルが高いことがわかった。科学研究費による研究に限ってみると、我が国の法学の発展は、これらの分野の発展に依るところが大きいと言える。なお、人文・社会科学全体に占める法学全体の研究動向は、研究費総額としては最近もち直しの傾向も見られるが、採択課題数では長期的には幾分減少の傾向も見られる。
- 1996-03-29
著者
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