形状記憶合金のアクチュエータへの応用に関する基礎的研究 : Ti-Ni合金線の熱機械試験
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概要
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Ti-Ni合金をアクチュエータとして使用する際の諸条件を明らかにするために線径1mmの同合金線(A_f点63℃)を用い, 熱機械試験を実施した。形状回復可能な引張ひずみの範囲と形状回復力について調べ, 以下の知見を得た。1) 完全な形状回復が可能で, すべり変形を生じない引張ひずみは本供試材料の場合, 約4%以下である。2) 予ひずみを1%とした場合, 60∿70℃付近でA_f点に達し, その時の形状回復応力は150∿200MPaとなる。一方, 予ひずみが2∿5%の場合, 100℃(<A_f点)で形状回復応力は300∿450MPaとなる。3) 予ひずみが1%の場合, 加熱保持時間1hrの方が4hrの場合に比べ, 形状回復応力の温度ヒステリシスは小さく, 形状回復応力も小さい。一方, 予ひずみが2∿5%の範囲では, 加熱保持時間の違いによる形状回復応力及び温度ヒステリシスへの影響は顕著でない。
- 神戸大学の論文
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