口腔・顔面領域における副交感神経性血管拡張反射
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概要
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この総説は, ネコの口腔顔面領域における副交感神経性血管拡張反射に関する我々の最近の研究成果をまとめたものである。副交感神経性血管拡張反射は三叉神経, 顔面神経, 舌咽神経, 迷走神経等の体性求心神経線維の興奮により引き起こされるものであり, その反応はムスカリン受容体の拮抗薬であるアトロピンには抵抗性があるが, 自律神経節遮断剤であるヘキサメソニウムには感受性があって, その反応は抑えられる。また, 舌咽神経根あるいは, 顔面神経根の切断により, 副交感神経性血管拡張反応は完全に消失する。副交感神経の血管拡張線維は脳幹より舌咽神経, あるいは顔面神経の線維として出され口腔・顔面領域の血管に副交感神経系の神経節を経て投射している。
- 東北大学の論文
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