『嵐が丘』におけるイメージと象徴
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概要
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『嵐が丘』で繰り返し使われる言葉,(黒)(悪魔)は,Milton的に天国との対比でとらえると,体制,秩序,伝統に対するロマン主義的反逆であり,同時に個々人のうちに存在する両極性及びconflictと解釈できるO黒はまた,ヨーロッパ芸術の伝統であるfemmefataleのイメージとつながる。Catherineの中にfemmefatale的要素が見られることは確かであるが,CatherineとHeathcliffの魂の同一性を考慮する時,Heathcliffもまた,Catherineにとって同一の存在である。2つの魂は切り離せぬ一対のものとして,anima,animusを象徴している.Wutheringそのものであるpsycheが肉体から解放される時,ようやく2つの魂は合一するのである。
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