詩的風景芸術論序説 : 風景の奥に潜むものに就いての一考察
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概要
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私達が日頃何気なく目にする風景も,注意して見れば,そこには<もう一つの世界>が隠されていることが感得できる苦である。それは無限の広がりを持った想像の世界であり,目に見える世界の裏側に潜む精神的風景である。私達の目に映ずる世界は,世界の現象的一側面であろに過ぎず,もしかすると,その背後に潜む世界こそ真の世界であるのかも知れない.可視的現象世界は,様々な寓意を信号として私達に送り続けている。これら無数のと言うべき信号を感受できるか否かは,私達の感受性の問題である。意識的に注意を向けてみれば,隠蔽された意味が有意義なものとして浮上して来るかも知れない。それこそ私達が求めて止まない<真実(の風景)>であるのかも知れない。この<もう一つの世界>の実在を検証する為に,ここに「詩的」という意味を篭めて,風景に内在された<もう一つの世界>の探索を試み,世界認識の拡大を試みてみようとするものである。
- 弘前大学の論文
著者
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