『資本論』第一巻第三篇第八章「労働日」は、「資本の価値増殖過程」論の時間論的なグルントをなし、価格法則にもとづく搾取関係の解明と密接な関連を有している。しかし同章の労働日論は、そのテーマが抱える重要性にもかかわらず、従来の原理論研究にあって直接論議の対象とされることはほとんどなかった。 ...
筑波大学社会科学系準研究員