震災資料の保存と公開 : 神戸大学「震災文庫」を中心として
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概要
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神戸大学附属図書館では阪神・淡路大震災関連資料を網羅的に収集、整理、保存の上、平成7年10月から「震災文庫」として一般公開をしている。この文庫では震災資料を保存するとともに、これらの資料を震災からの復旧・復興計画や地震研究・防災対策に役立てていただくために収集を続けているものである。平成10年12月末まで資料タイトル数は14000件を越えている。集まった資料は図書、雑誌、写真、地図、抜刷、レジュメ、チラシ、CD、点字資料、ビデオとあらゆる形態をしている。「震災文庫」では、さまざまな形態の資料に対する保存と公開を兼ねた整理方法を考え、また書誌情報のデータベースを構築して、インターネットで提供している。写真資料のデジタル化保存やインターネットによる写真画像の提供、一枚もの資料の画像イメージの提供など、原資料の電子化にも取り組んでいるところである。また、画像提供においては、著作権の許諾作業も進めている。本稿では、「震災文庫」を中心に他の資料収集機関とのネットワークを紹介するとともに、震災資料の電子図書館化をめざす動きについても述べている。
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