M-3S-4 号機 M-3A_4 モータの比推力特性と残留推力特性について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
M-3S-4号機の飛翔実験において, 第3段M-3A_4モータの推進性能に関連して以下の2点の不都合が発生した。(i)速度増分が予測より小さい : これが比推力の不足のみに起因すると仮定すると, 飛翔前推定値289sに対して3.8s(1.3%)減の285.2sとなる。(ii)残留加速度が予測より大きい : モータ燃焼終了後50s以上を経過した衛星分離時(357kg)でも0.02G近い加速度を残しており, この残留推力が分離後のM-3A_4モータに0.04Gの加速度を与え, 相対速度1m/sで分離した衛星を追尾5s後に接触するという結果を招いた。本項では, M-3A_4モータの比推力・残留推力特性について, 飛翔実測値が同モータの地上燃試成績からの推定値と大幅に異なった原因に関して調査・検討した結果を総括して報告する。
- 宇宙航空研究開発機構の論文
著者
関連論文
- M-3H TVC装置について
- ウェットタオル式ハイブリッドロケットに関する基礎研究
- M-3S, サイド・ジェット・エンジン部について
- M-3S の SMRC 装置
- 反復パルス型L^*バーナーによるアルミニウム含有固体推薬の燃焼応答関数の測定
- 上段固体ロケットモータの残留推力に関する考察
- M-V型ロケットの推力方向制御(TVC)装置
- M-V型ロケットの推進性能
- スペ-ス・タグの一般的性能評価(技術ノ-ト)
- M-3S の TVC 装置
- M-3S-4 号機 M-3A_4 モータの比推力特性と残留推力特性について